雑談(不定期連載)


このページは不定期更新です。


2001/09/23

☆XM6公開にあたって

下の記事から半年以上たっていますが、下の記事から一ヶ月ほどたった今年(2001年)の3月末からX68000エミュレータXM6の開発を進めてきました。ちょうど今日がその2回目の公開、version 0.24にあたります。

X68000エミュレータの開発構想そのものは3年近く前から持っていましたが、CPUパワー・参考資料・FM音源合成技術・エミュレータ特有のノウハウ、作成時間などの諸条件が整っていないことから見送っていました。今回はこれらの問題点にメドがつき、私自身「もっと自分のニーズにあった、自分が望むX68kエミュレータが欲しい!」と思ったことから開発に着手した訳です。

既にWindows上で動作するX68kエミュレータとして、EX68とWinX68k(けろぴー)の2つが良く知られていますが、上の理由からXM6はこれら2つとは一味違った物になります。これは単に画像の再現性が良いとか、遊べるゲームタイトルが多いとかいった単純なものではありません。もっと別の方向性、別の評価基準から高い完成度を狙ったものです。

私がいままで発表したソフトウェアで、大作といえるものはソーサリアン68k,XM7,XM6の3つだけですが、これらはいずれも私の作品の特徴ともいえる仕様・動作・メッセージ性を含んでいます。これらのソフトウェアを使った方で、何らかのアピールを感じ、それに共感して下さる方がいるなら、作者としてこれに勝る喜びはありません。

なおXM6の最新の開発状況を知りたい方は、retropc.netにある分室ページを訪ねてみてください。開発日記という形で公開することを考えています。

2001/02/23

☆XM7 V2.5L10完成

2/11に秋葉原にて行われた、「エミュレータBOF」の席でも少しだけ話した事ですが、昨年3月以来続けてきたXM7 V2系の開発が完了し、あわせてソース一式を公開しました。

これで一昨年(1999年)の5月に設計・構想していた事が一通り成就したことになります。長期間開発を続けた結果、設計通りの性能をもつソフトウェアが完成したということで、やはり喜びもひとしおです。

元々XM7を作成した動機というのが、今手元にある書籍やメディア類を処分したいから、というものでしたが、これで安心していつでも処分できるというものです(笑)。今後は少し気持ちを落ち着けて、色々な方向性を考えながら「自分が本当にしたい事」「自分が本当に欲しいソフトウェア」を探していきたいと思っています。この2点を常に考え意識してきたことが、XM7の完成度を上げる原動力になったと改めて感じるからです。

2000/12/23

☆1000 hours passed away

XM7の開発では毎日、作業時間を記録しているのですが、今月はじめの2000/12/4で遂に累計作業時間が1000時間を突破しました。最初のコーディング(6809逆アセンブラ)を始めたのが1999年5月末のことですから、約18ヶ月でここまで来たことになります。1ヶ月=30日で概算すると、1日あたり1.85時間です。もっと言うと1週あたり12.8時間、平日は作業せずに土・日だけ作業したと仮定すると毎週末コンスタントに13時間近くを消費した計算になります。

X68kへのソーサリアンの移植の時も痛感したことですが、こういった大作の開発では粘り強く、諦めずに大量の時間を投入していくことが何より大事だと信じています。よく私は周りから「技術力があって羨ましい」などと言われますが、それはどちらかというと結果であって、原因ではないと思います。もちろん高い技術力や有用な資料はあると心強く、作業がはかどるものですが、それらは作業を続けていく過程で自然に求め、また手に入るものです。まずは心構えをしっかり持って、最低でも400時間、半年くらいは一心不乱に続けていくことが大事ではないでしょうか。

またXM7を使っている方には、私がこうやって毎日、毎月、毎年、飽きることなく時間を費やしているという事実を知ってもらい、その意味を考えて欲しいと思います。もちろんフリーウェアで公開しているわけですから、対価がどうとか何かアクション、フィードバックしろとか言うつもりは毛頭ありません。ただ私が何のために開発を続けているか、その成果をここで公開することでどういう影響を与えているか、1度は真剣に考えて欲しいものです。私がXM7を使う人に何か望むとすれば、それだけです。

2000/10/23

☆パソコンゲームにかける思い

最近はXM7の開発と並行して、時々ゲームで遊んでいるのですが、私が今一番使っているゲームプラットフォームはPC-9801BX4です。いわゆるコンシューマーゲーム機でもWin32環境でもないところが味噌で、遊んでいるゲームはご多分に漏れず古いもの、ということになります。

古くからパソコンゲームを遊んでいる人は、「これで人生変わった」というソフトが1、2本はあると思いますが、そういったタイトルはやはりいつ遊んでも感動があるもので、楽しさや想像力の創造という意味では、あまり古さは関係ないものだ、と感じます。

というわけで、私的なゲーム・セレクションは次のようなものです。

FM-7/77AV
「ザナドゥ」「ザナドゥ・シナリオII」FM版は微妙に設定が異なりますが、ザナドゥの世界観や自由度はそのままです。個人的にはシナリオIIの方がゲームバランスやザナドゥらしさの面で好きです。引っ掛けポイントを踏まなければ詰まることもありませんし。蛇足ですが、リメイク版「リバイバル〜」は改悪が目立って話になりませんでした。

PC-8801mkIISR
「ソーサリアン」世界観の構築、冴えたプログラムが光る逸品です。あえて難点をあげるとするとPC-88SR版基本シナリオはメッセージが少なく、一部のシナリオは辛いところがあります。

「ヴェインドリーム」GLODIAのエメドラに続く作品です。池亀氏のプログラム、恋瀬氏のサウンドは良くできているというレベルを超え、鬼気迫るものを感じました。全体の完成度ではエメドラを大きく引き離しているにもかかわらず、一般にあまり良い評価がされていないのが残念です。

PC-9801
「ロードモナーク」木屋氏の作品ばかり取り上げているようですが、これも素晴らしい出来です。それもWindows版ではなくPC-9801版が操作性や思考の面で優れています。1.25MBのフロッピー1枚で、これだけ面白いゲームが他にあるでしょうか。

「ブランディッシュ」同時期の日本ファルコムの作品です。斬新なフルマウスオペレーションが話題になりましたが、実際にはキーボードと併用した方が良いようです。続編もいくつも出ていますが、冗長でなくまとまりが良いという意味で初代がベストと思います。

X680x0
「スコルピウス」かつてゲーメストを発刊していた新声社から発売されたシューティングです。ネーミングの由来ともなっている蠍の、尻尾の部分をうまく使って全7面を進んでいきます。ゲームランクは平・社長の2段階ですがどちらもそれなりの高難度です。ただ良く考えられてあり意味無く機械的に難度を上げたという印象はありません。特に平モードは誰にでも攻略の楽しさが味わえます。個人的には5面前半のBGMが好きです。

「超連射68k」ファミベのよっしん氏による同人シューティングです。ゲームデザイン・プログラム・グラフィック・サウンド・ゲームバランスとも他を圧倒し、市販ソフトのレベルを悠々と超えています。「X68kにはゴミソフトが多い」「X68kのハイレベルアマチュアソフトは出来が凄まじい」と言われた所以です。このマシンを通して、ゲーム業界を初めとするプロの世界に多くの人材が出ています。

2000/04/23

☆与作Millennium Project

「与作リング」の加入にあわせて突然発生したプロジェクトですが、しばらくはXM7とこちらと両方並行してやっていきます。どちらかというとお遊び的な感が強いですが、私としてはこれも一つの実験、というところです。

なかなか理解されにくい事だとは思いますが、与作をWin32+DirectXで書くことは「その気になりさえすれば」十分できます。ただそれでは意味がないのです。15年前の8bit機種向けに作り、BIOS・OSに頼らずに全I/Oポートを自分の手で管掌する。これこそが私がやってみたいと思うことであり、「ユーザ数が多いから」とか「期待している人が多いから」という方に安易に流されるのは私の流儀ではありません。

とにかく、FM77AV、PC-8801mkIISRとも最後のフリーゲームになる可能性が大です。またソースを手に入れ研究する最後のチャンスともいえます。興味のある「全体から見ると極一部の」方はお見逃しなきよう。

☆5インチ2HD(1.25MB)フォーマットのディスクを読み出すには?

X68kのROM・OS配布許可の流れでしょうか。時々上のようなトピックを目にするようになりました。典型的な質問は次のようなものです。「あの、自分のDOS/Vで吸い出したいのですが、ジャンクを漁るとか、別のパソコンとRS-232Cで通信すると言われても手が出なくて...」

まあ、ある意味もっともです。私ならこう答えます。「新品のPC/AT向け5インチフロッピードライブを購入しなさい。1万円でおつりが来ます。ドライブベイが足りなければケースを代えるか、CD-ROMを外して代わりに5インチをつけるようにしなさい」

まだ市場にわずかながら新品ドライブが残っていますがで、今を逃すと手に入らないかもしれません。またフロッピーケーブルも5インチ用のコネクタが付かないものが多い時代です。探せば新品が購入出来る今、目的がある人は絶対購入すべきです。私も含め、周りで過去の5インチ資産の活用を考えている人のほとんどが装備しています。

また大抵のドライブはPC-88、X1などの5インチ2Dも読み出せます。吸い出しソフトもいくつか流通していますが、Win32環境だと運が悪いとブートセクタが勝手に書きかわったりするため、MS-DOS環境で読み出すのが吉です。MS-DOS上でハードディスクに吸い上げておいて、Windowsをリブートすれば良いのです。

追記:まあ環境が揃っていればフロッピードライブを付けることもないんですけどね。たとえばX68kからネットワークを使ってftpで取ってきたり、MOドライブをそれぞれに付けてメディア抜き差しでデータ転送したり、いろいろできます。


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